3分で分かる。物損事故現場での対応
2013/12/14人の死傷を伴わない物損事故、つまり車同士の衝突で車が損傷したり、ガードレールや店舗などに突っ込んだという事故は年間どのくらい起きているのでしょうか?
ある年のデータによると、正面衝突144584件、側面衝突566825件、追突1251409件、後退時衝突928114件、構築物衝突1973586件などとなっており、損害物1件あたりの損失額は24万円となっています。
物損事故が生じた場合は、まず、互いに相手先の確認をします。
相手の車を壊して対物賠償責任が生じる場合はもちろんのこと、追突されてあなたが対物賠償請求できる場合や、自分の任意保険の車両保険の請求ができる場合、相手先の確認が重要になります。
特に、車両保険で車対車+限定Aというエコノミータイプの場合、当て逃げは補償対象外となります。
そのため少なくとも相手自動車の登録ナンバーか、所有者または運転者の氏名と住所を確認しておかないと、当て逃げとして相手に請求もできなければ、自分の車両保険からも保険金がもらえなくなってしまうので注意が必要です。
そして、直ぐに警察への連絡を行いましょう。
稀に大きな事故でなかったからと、当事者同士で話し合って警察に連絡しない人がいます。
交通違反を切られるのが嫌だという気持ちなのでしょうが、警察への連絡は法律で定められたルールであるとともに、警察で発行される交通事故証明書が取得できないと保険金の請求が行えない場合があって不利になってしまいます。
警察が来て事故の検証や対応が終わったら、直ぐに保険会社への通知も行いましょう。
なお、現場では相手方と保険金の支払いなどについて勝手に取り決めをしてはいけません。
「保険会社に任せますので、安心してください」などと告げて、示談などに応じないようにしましょう。
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