3分で分かる。過失割合と過失相殺について

admin

自動車事故で人身損害や物損損害が生じた場合、損害額を認定したうえで、いくら賠償金を支払うかは過失割合によることになります。

たとえば、あなたが車を運転中に歩行者に衝突し、治療費や休業損害、慰謝料などで合計1000万円の損害が生じたとしましょう。
そのとき、あなたが相手に対して1000万円の損害賠償金を支払わなければならないかというと、必ずしもそうではありません。
もし、あなたが100%悪い場合、相手は交通ルールを守って歩いていたのに、スピードを出し過ぎてハンドルを切り損ねて突っ込んだといった場合は、あなたの過失が100%と認定されて1000万円の賠償義務を負います。
これに対して、あなたが住宅街で道が狭いにもかかわらず、スピードをあまり落とさず走行していた時に、相手がいきなり飛び出してきたとしましょう。
相手も交通ルールを守らず、いきなり飛び出してきているわけですから、無過失とはいえません。
こういった場合は、たとえば相手にも過失10%で、あなたは90%と言う風になります。
その場合は、あなたは自分の過失割合に応じて900万円だけ支払えば済みます。

また、出会いがしらの衝突事故で、お互いの車が損傷したとしましょう。
相手の車は高級車だったので200万円の損害が生じ、あなたの車は100万円の損害が生じたとしましょう。
お互いに不注意が認められ、仮に過失割合が相手が40%、あなたが60%だったとします。
その場合あなたは相手に対して200万円のうち60%の120万円、相手は100万円のうち40%の40万円の賠償義務を負います。
ですが、この場合にあなたが相手に120万円払って、相手から40万円受け取るより、120万円から40万円を差し引いた80万円を相手に支払ったほうが早いと思いませんか?
これを過失相殺といい、お互いの過失部分を相殺して、相殺しきれなかった部分だけ支払えばいいことになります。

過失相殺の例

あわせて読んでおきたい記事