3分で理解する。自賠責保険のみのデメリット

admin

自賠責だけでは不安といわれる理由

自賠責保険は、ひとたび生じると大きな被害が起きやすい自動車事故のリスクに鑑み、被害者救済の趣旨から、自動車やバイクを運転する際には必ず加入が義務付けられている保険です。

自賠責保険に入っていない自動車やバイクは、公道を走ることが許されません。
補償内容は人身損害に限られ、自動車事故によって他人の命を奪ったり、後遺障害や傷害を負わせた場合に保険金が支払われます。
気を付けるポイントとして、あくまでも他人を死傷させた時に支払われるので、運転者が1人で自損事故を起こして死亡したり、ケガを負っても自賠責保険では一切補償されません。

また、このように対人賠償に限られますから、自動車事故により他人の財産を壊した場合、たとえば相手の車を壊したような対物賠償の補償も一切得ることはできません。
ご自身の補償や対物賠償の補償は、任意で加入できる自動車保険でカバーするほかないのです。
これが任意保険との違いになります。
また、自賠責保険には補償限度額というのが定められています。
これは制度の趣旨によるもので、仮に加害者に資力がなかったとしても、その資力の違いにより被害者が不十分な補償しか受けられずに、身体的・精神的苦痛に加えて経済的苦痛も味わうことがないよう、最低限度の補償を定めているためです。

補償限度額は、死亡による損害は1名あたり3000万円、後遺障害による損害は障害の程度に応じて75万円から4000万円、傷害の場合は120万円を限度に実際の損害額となります。
この保険金額はあくまでも最低限度の被害者救済のために定められたものであり、実際の損害額はもっと大きなものになるケースが多くあります。
たとえば、過去の自動車事故に関する裁判例では、38歳の医師が死亡したケースで3億6750万円、18歳の女子高生が後遺症害による損害を負ったケースで3億4791万円の支払いを命じたケースがあります。
つまり、自賠責保険だけではとてもカバーできないということです。
そのために任意の自動車保険に加入して対人賠償保険を付保し、自賠責保険の補償限度額を超える部分を補う必要があるわけです。

3分で理解する基礎知識 人気記事