3分で理解する。対物賠償保険

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物損事故への対応もしっかりと

対物賠償保険とは任意の自動車保険に付保される補償で、自動車事故によって他人の財産に損害を与えた場合に賠償金を保険金でカバーするものです。

補償の対象範囲は、自動車事故の相手方の車を損傷したとか、衝突の勢いで民家に突っ込んで門や塀を壊した、ブレーキとアクセルを踏み間違えて店舗に突っ込みショーケースなどを破壊して営業を停止させた、自損事故で衝突しガードレールや電信柱を壊したなど、様々な場面で他人の財産に与えた損害が挙げられます。
他人の財産である車や民家、店舗、ガードレールなどの公共物が壊れた場合の修理費用、そのために店舗の営業が一時停止し売り上げが減少したといった営業損失、修理のために店舗の休業を余儀なくされたという休業損失なども損害として補償されます。

たとえば、トラックと衝突したところ、そのトラックには商品が積んであり、商品が壊れたといった場合は商品も対象になりますし、イベントに使う機材などが積まれており、事故に遭ったためにイベントが中止になったという場合の営業損失なども含まれます。
自動車どうしの衝突事故における対物損害というと、相手の車の損傷だけをイメージしがちですが、その相手の車によっては積荷や営業損失といった間接損害まで幅広く拡大し、賠償額が多額に上るリスクがあるのです。
中には積荷が宝石や毛皮であったために3億円近い賠償金を請求された事例や、無理な横断で踏切に入り込んで電車と衝突し、電車の運行を止めたことにより1億円以上の賠償金を請求された例もあります。

もっとも、賠償金の決定にあたってはあなたにどれだけ責任があるかも考慮されます。
過失割合と計算方法は、たとえば損害額が1億円で、あなたに過失が60%ある場合には6000万円の支払いが必要となります。
過失割合を考慮するとはいえ、このように賠償額は多額に上るケースが多いです。

自動車保険に入る際は少しでも保険料を抑えたいと、対物賠償保険を1000万円や2000万円に設定される方が稀にいますが、これは大変リスクの高い行為で無制限にするのが基本です。
対物賠償は補償されない自賠責補償との関係からしても、自動車保険で補償を確保する以外に術がありません。
たとえば、保険料が高いと言われる20歳で8等級のケースで、対人賠償保険を2000万円にするのと、無制限にするのとでは保険料の差はわずか1600円にしかなりません。
1600円を節約したがために、何億円もの支払い責任を全て自分で負うことになります。
リスクを考えて保険金額を選びましょう。

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